サワディーカップ!
タイの村で農業しながらローカルライフを送っているChihiro(@chihiro1350)です。
タイでは今、オーガニック野菜が人気です。
駐在している外国人はもちろん、タイ人でも健康に気をつかう人が増えているからだと思います。
一方で、農家さんの収入や生活水準が高くなったというのはあまり聞きません。
それはなぜか。
今回は、『農家さんの収入が低い理由』を説明していきます。
この記事は、こんな人におすすめ
・タイの農業に興味がある人
・途上国の農業事情を知りたい人
村の農家さんの実態
新興国と呼ばれるタイですが、村に行くと現地の農家さんはまだまだ生活水準が低い生活をしています。
電気や水などのインフラは整っている反面、教育を受けることができなかったり、必要な時に医療費を払えなかったりします。
払うことができないのは、収入が低いからです。
作った野菜は安い価格でしか売れず、売れたとしてもその収入で生活していくのがやっとだからです。
では、なぜ収入が低いのでしょうか?
価格を下げるサイクルを農家さんが自ら行っている
そういった農家さんは主に慣行農業で生計をたてています。
慣行農業は、化学肥料と農薬を使用し、同じ規格の野菜を大量生産します。
村で作る野菜や果物はどこの農家も同じものを作るので、結果的に大量生産になり、モノが溢れる状態になります。
野菜や果物が溢れると(いつでも手に入る状態になるので)、その野菜の価値が下がり、値段も下がります。
値段が下がるということ(どこでも手に入るということ)は、市場が農家さんから買い取る価格も下がります。
そうなると、農家さんが得る収入も下がります。
このサイクルが農家さんの収入を低くさせています。
収入が低いということの要因に、農家さんが知らない、ということがある
そして農家さんがこの流れを止めることは難しいと感じます。
なぜなら、収入を上げるためには買取価格が高い野菜を栽培する必要がありますが、高く売られている(付加価値の高い)野菜が何なのかを、“知りません”。
高い野菜が何かわかってもその栽培方法を、“知りません”。
野菜を作ることに成功したとしても、それをどこで売ることができるのか(どこに需要があるのか)、“知りません”。
そして、そういった知る機会がないので毎年同じ野菜を栽培し続け、生活水準は低いままとなります。

AWEが買い取ることで農家さんの生活水準は上がる
そのサイクルを変え、農家さんの収入を上げるためにAWEが取り組んでいることは、農家さんに対して無農薬有機栽培法の指導をし、それを売る販売先の確保をしています。
これにより、農家さんと無農薬有機野菜が手にはいる消費者の方々のニーズを満たしています。
売り先としては、バンコクの自社の直売店やレストラン、日系スーパー4店舗、大型ショッピングモール4店舗で販売をしています。
そこで売っているモノは、もちろん無農薬有機野菜(付加価値の高い野菜)です。
なので、農家さんが無農薬有機野菜を作ることができればAWEがそれを買い取ることができます。
農家さんは自分で作ったものが売れることで自信に繋がります。
そして作れば作るほど収入が上がり、生活水準も向上します。
そして、農家さんに無農薬有機栽培法を指導しているのが我々生産管理部です。
今後は各地域に生産管理者を配置し、無農薬有機栽培法を普及させることで村全体、地域一帯を変える活動に繋げていきたいと思っています。

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