サワディーカップ!
タイのルーイ県現地農場にて毎日農作業している栗田です。
野菜の栽培を始めるとき
栽培中に何か問題がありうまく栽培ができないとき
その原因は何なのか考える必要があります。
まず、確認しなければいけないのは土の状態です。
なぜなら、野菜に必要な水や栄養は根っこから吸収するからです。
野菜に元気がないということは、水や養分をうまく吸収できていないということです。
そして、その原因は野菜が病気に罹っているか、水や栄養を摂取できる環境になっていないということになります。

ですので根っこが接触しているもの、つまり土の状態を改善する必要があります。
その土の状態には、土の物理性・化学性・生物性が関係しています。
なので今回は、簡単ですがそれら3つのことについて書いていきたいと思います。
土の物理性
土と一口に言っても砂が多かったり粘土質のものが多かったり色々あります。
タイは赤土と呼ばれる粘土質の土です。
この土は雨が降ると水を多く含み水はけが悪くなります。
水はけが悪いと根っこの部分に水が常にあるので、根が腐りやすく、腐ると植物は水が吸えず枯れてしまいます。
また赤土は乾燥するとガチガチに硬くなるので根っこが切れて、これも水が吸えない状態になります。
なので土の物理性を改善するときには、有機物を投入し水や栄養を吸収できる状態にすることを考えます。
土の化学性
小学生のころにph(ペーハーとかピーエイチ)という言葉を聞いたことがあると思います。
赤色の紙が青に変わるとアルカリ性、青色の紙が赤になると酸性というものです。
野菜には、それぞれ栽培適正phというものが存在します。
酸性だと生育しやすいものアルカリ性だと栽培しやすいものがあります。
野菜の適正phに合わない時には、うまく成長することができません。
土の化学性を改善するためには、アルカリ性の有機物、酸性の有機物を投入します。
なので、それぞれの適正phを改善し、栽培しやすい環境を整えてあげる必要があります。
土の生物性
土の中には目に見えない微生物が野菜の成長を助けています。
それぞれの野菜にはそれぞれ異なる微生物が共生しています。
その微生物がちゃんと働くことができれば野菜は免疫力を高め、病気に強い野菜が栽培できたり、立派な野菜ができます。
逆に病原菌が繁殖してしまうと、病気にかかり野菜は枯れてしまいます。

(詳しくはこちら)
土の状態には物理性・化学性・生物性が相互に関係していてどれかが崩れると野菜はうまく成長することができません。
野菜に元気がないとき、まずはこの3つのバランスが崩れていると仮定して考えるようにしてます。
栗田
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