サワディーカップ!
タイのルーイ県現地農場にて毎日農作業している栗田です。
「害虫」や「益虫」という言葉を聞いたことがあるでしょうか?
人間にとって害のある虫のことを「害虫」
人間にとって益をもたらす虫を「益虫」
と区別して呼んでいます。
今回は、そんな虫について書いていきたいと思います。
その虫の名は「蟻」
今回ご紹介する虫は、「蟻」です。
蟻は害虫なのか、益虫なのか。
ネットで検索してみると、益虫であるという意見、害虫であるという意見が真っ二つに分かれています。
でもそれは日本での話。
タイの農業だとどんな存在か。
実際にあった体験談を交えて書きたいと思います!
いつの間にか種なくなる事件①
まず、最初の事件はいつの間にか種が無くなっていたというものです。
当たり前ですが、野菜を栽培するには種を播かなければなりません。
その日はいつものように種を播き、立派な野菜になれよーと心の中で呟いておりました。
ですが、
2日後、、、
3日後、、、
全然芽が出ません。
様子を見ると、そこに播いてあったはずの種がありません。
誰の仕業か、この時は正直わかっていませんでした。
そして、もう一度種を播きます。
そして様子を見てみると、なんと種にいたのはアイツでした。
そう、蟻がせっせと種を巣へと運んでおりました。
しかも何百とある種をです。
日本でこんな話が聞いたことがあるでしょうか。
とても驚きました。
いつの間にか種なくなる事件②
そして、事件があった1ヶ月後のある日、またいつものように種を播いていました。
今度は育苗トレーという大きな容器にです。
(この容器が育苗トレーです)
種を播き2日後、あるはずの種がいくつか無くなっていました。
この時、思い違いをしたのがすべての間違いでした。
私はこの時、
「農家さんが気を利かせて、状態の悪い種を捨ててくれたんだ」
そう思ってしまったのです。
実際に、種を播いてからカビが生えてしまうことがあります。
そんな時は、被害を防ぐためにその種子を取り除きます。
そしてさらに2日後、私は驚くことになります。
なぜなら、、、
播いたはずの種は全て綺麗に無くなっていたからです。
調べてみるとこれも蟻の仕業でした。
蟻は益虫か害虫か
こんな事件が起こると「蟻」は害虫だと言いたくなります。
でも、彼らにしてみれば種は食料です。
彼らを責めることはできません。
そして、こういう事件があった時こそチャンスです。
なぜなら、どうやったら被害をなくせるのか考えることができるからです。
蟻が種を運んで農業に支障をきたしているという記事はネットでも出てきません。
そんな体験を身を持って体感し、そしてそれを防ぐためにどうしたらいいのか知恵をしぼるチャンスを得たのです。
そう考えると、害虫ではなく益虫なのかもしれません。
種をとってなんてやつだと思っているだけでは、蟻は害虫になってしまいます。
でも考え方を変えるだけで益虫へと変わるのです。
そして、これらの対策は実際どうしたのか。
それは次の機会に書かせて頂きたいと思います。
栗田
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