海外でビジネスと支援を両立するために必要なもの

農業

サワディーカップ!

タイのルーイ県現地農場にて毎日農作業している栗田(@chihiro1350)です。

 

私は、2年2ヶ月の協力隊事業を通してODA(政府開発援助)の一端を経験させてもらいました。

 

栗田千尋の自己紹介
サワディーカップ!Chihiroです。   今回は自己紹介として『私がなぜタイのマイフード の現地農…

(詳しくはこちら)

 

その経験から学んだことは、開発援助では世界を変えるのは難しい、ということでした。

 

そして、私はビジネスでしか世界を変えられないと考えています。

 

 

ビジネスとして成り立つから支援も成り立たせることができる。

 

 

今回は、その二つを両立させるために必要なモノについて個人的な観点で書いていきます!

 

決してODAや協力隊を否定しているわけではなく、それとは別なやり方があることを個人的な意見として書かせていただきます。

 

 

2つの『目線』

 

海外でビジネスと支援の両立をするためには、二つの目線が必要です。

 

ビジネス側からの目線

 

ビジネスの目線は、何にお金を使い、その結果どのくらいの利益があるかという視点のことです。

 

これは、自分の資本を元手にして、何にどれくらいお金を使い、どのくらいの売り上げがあり、そこから掛かった経費をひき、そしていくら残ったか(利益をあげられたか)ということです。

 

このお金の管理を数字を使って行うということです。

 

 

現地の人の目線(開発援助的な目線)

 

ビジネス的な目線と合わせて、現地の人の目線も必要です。

 

これは、現地の人が何を考えているかを考える、ということです。

 

 

私たち日本人は、教育と日本の島国という立地的な条件によって国外の人に対して特別な刷り込みがあります。

 

途上国の人を下に見る傾向があったり、欧米人には劣等感を感じるようになっています。

 

 

なので、現地の人の目線とは、それらのフィルターを取り払い、なるべく現地の人の目線に合わせられるかということです。

 

 

海外で3年続いている会社はたった数%

 

では、ビジネスにおいて現地の人の目線は必要でしょうか?

 

ビジネスには、誰にモノを売るか(顧客)を決める必要があります。

 

現地の人向けの商品やサービスであるなら、現地の人が何に対して関心があるかを考えなければ売れません。

 

また、日本人が多く滞在し、企業が海外展開しやすいタイでは、日本人1人を雇用するのにタイ人4人を雇用する必要があります。

 

つまり、現地の人と一緒に仕事をしなければなりません。

 

現地の人を雇用して、彼らに限られた時間の中で効率よく仕事をしてもらうためには、どうやって彼らの生産性を上げるのかを考えなければなりません。

 

日本とは違う文化や環境で育った人たちに日本と同じやり方では通用しません。

 

日本の技術がそのまま国外で通用することはないというお話
サワディーカップ! タイのルーイ県現地農場にて毎日農作業している栗田です。 日本人が海外で農業ビジネスをして失敗に終わったという話はよく聞き...

 

さらに、海外に進出した大手企業や中小企業が3年も経たずに撤退という話はよく聞きます。

 

そこからわかることは、日本での経験が必ずしも国外で通用することはないということと、ビジネス目線だけで進めたことが原因だと私は思います。

 

自分の資本を使っているのですから、いかにコストを下げるかを考えるのは当然のことです。

 

そして、やりがちなのは人件費を削減すること(労働搾取)。

 

 

日本人、タイ人に限らず、自分の会社で働いている人を不当に扱っている会社が、顧客のことを考えたサービスやモノを作ることができるでしょうか?

 

 

援助では現地の人優先で生活水準の向上までは至らない

 

では、開発援助、国際開発の世界でビジネスの目線は必要でしょうか?

 

途上国で箱物を作ったり、技術を指導する時にはお金が必要です。

 

各国とのプロジェクトを進めるためには、マネージメントする人や専門家等の給与や生活も保障しなければなりません。

 

しかも、プロジェクトは年単位です。

 

それらのお金は、どこから出ているでしょうか?

 

 

それは、税金から出資されています。

 

 

つまりそれぞれのプロジェクトで使われているお金は、現場で活動している人の資本ではありません。

 

 

生活が保障されている人が、途上国で資金的に貧困である人の生活を変えることは可能でしょうか?

 

 

開発援助の世界でよく挙げられる話として、

 

・援助する側が必要だと思っても現地の人が必要だとは思っていない

 

・援助する側が効率的だと思うことが、現地では根付かない

 

・開発援助が彼らのためになっていると思っているのは援助する側だけ

 

 

開発援助は、現地の人の目線に合わせることができても、その状況を改善するための施策や仕組み作りができないことの方が大きいです。

 

現地の人の生活水準を上げるためには所得を上げなければなりません。

 

資本主義の中で所得をどうやってあげるかはビジネスの目線が必要です。

 

 

まとめ

 

ビジネスでも開発援助でもお金は必要です。

 

資本を元手に、利益をあげ生活環境を改善していくにはビジネスの視点が必要です。

 

そして海外でビジネスをするためには、現地の人と共存していかなければなりません。

 

その時に、彼らが何に関心があり、興味があるのかを考えることは開発援助的な視点です。

 

この二つを組み合わせることで、ビジネスと援助が両輪となって成立するのです。

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農業海外で農業する人へ
この記事を書いた人

大学卒業後、青年海外協力隊として2年2ヶ月間アフリカのタンザニアへ!

帰国後はタイにて無農薬有機栽培による生産!

ゆくゆくは、農業ビジネスでアフリカにて新規雇用創出と食糧問題の解決へ。

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